第8回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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埼玉県熊谷市立熊谷西小学校 1年 新井 美結(あらい・みゆう)

意見を聞いた人:母

記事見出し

病と闘う子「髪」で支援(読売新聞2016年12月11日付朝刊)

授賞理由

近年、関心が高まっている「ヘアドネーション」。病気などで髪に悩む子供に医療用ウィッグ(かつら)を贈るため、自分の髪を寄付する活動を取り上げた記事を埼玉県の新井さんは選んだ。

病気で髪を失った子供たちをかわいそうだと思い、記事を切り抜いておいた新井さん。お母さんと話し合い、髪を寄付してはどうかと勧められた。母の病の体験も聞き、「病気になると大変。私の髪で友達が喜んでくれるとうれしい」と考え、夏休みに初めて髪を切った。

小学校1年生ながら新聞に出合い、親といっしょに読み深め、自分にできることを考え、寄付という行動にまでつなげたことがすばらしい。母への思いが素直に表れた文章からは、記事をもとに親子で話している風景が浮かんでくる。「いっしょに読もう!」というコンクールの趣旨に沿った作品と高く評価された。

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

「ヘアドネーション」ということばを、このしんぶんきじをよんでしりました。わたしとおなじようなこどもたちが、びょうきでかみのけがなくなって、かわいそうだなぁとおもいました。がっこうにいけるのかなぁ、おともだちとそとであそべるのかなぁと、おもいました。それで、このしんぶんきじをきりぬいて、ずっと、とっておいたのです。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

ははは、「びょうきで、かみのけがなくなってしまって、かみのけがほしいよっていっているおともだちに、みゆうちゃんのかみのけをプレゼントしてあげたらどうかな」と、いっていました。「びょうきのちりょうで、かみのけがなくなってしまうことは、とてもつらいことなんだよ」と、いっていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

わたしは、なつやすみに、かみのけをきりました。びょうきで、かみのけがなくなったおともだちに、かみのけをプレゼントすることだったら、わたしにでもできるとおもったからです。でも、わたしは、かみのけをいちどもきったことがありませんでした。だから、かみのけをきるときは、とってもドキドキしました。ははは、わたしが3さいのときに、がんというびょうきになりました。いまもまいにちおくすりをのんで、びょういんでいたいちゅうしゃをしています。だから、びょうきになると、たいへんです。わたしのかみのけで、びょうきでかみのけのなくなったおともだちが、よろこんでくれるとうれしいです。「みじかいかみのけのみゆうちゃんもかわいいね」と、みんなにいわれ、わたしは、ちょっぴりおとなになったきぶんになりました。かみのけがのびたら、またヘアドネーションをしたいです。