第8回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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(東京都)跡見学園中学校 2年 中山 桜(なかやま・さくら)

意見を聞いた人:母

記事見出し

ダウン症の人「毎日幸せ」9割超 厚労省研究班調査(朝日新聞2016年11月24日付朝刊)

授賞理由

「ダウン症の人『毎日幸せ』9割超」という見出しを見つけた東京都の中山さん。「そうなんだ。すごい!」と、自然に声が出た。ダウン症の人たちは「『幸せ』を感じられる素直な心がある人たちなのだと実感した」と、記事をきっかけに得られた気付きと思いをつづった。

中山さんは母親と話し合い、2016年に相模原市の障害者施設で起きた殺傷事件を思い出した。母親から授かった命を全うするのは自分であり、決して他人に閉ざされることがあってはならないし、9割以上が幸せと感じているダウン症の人々は「与えられた命をとても豊かに生きている」と感じた。その上で、自分の命を幸せと思えるかどうかは他人ではなく、自分で決めることだとの思いに至った。

見出しに引かれて読んだ記事で、新たな価値観に触れ、考えを深めている点が高く評価された。日頃から新聞を読み、社会に関心を持っているからこそ、社会の出来事を結びつけて考えることができている。

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

「毎日幸せ」という見出しが、私にはとても輝いて見えた。そして、そう思っている人がダウン症の人の9割以上ということにうれしくなってしまい、思わず「そうなんだ。すごい!」と自然と言葉に出た。見る人によると偏見があったり、かわいそうと思われたりすることもあるだろう。しかし、ダウン症は成長の速さが普通の人より少し遅いだけだと私は学んだ。「幸せ」ということを感じられる素直な心がある人たちなのだと実感した記事だった。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

私の母は、「誰でも皆、本当は五体満足で生まれて来る、生まれるものだと思う。でも、自分を頼って母と子としてよろしくねと生まれて来たら、母は守らなきゃ、子供には幸せになってほしい、と思うのはたとえどんな子供であっても一緒だと思う。毎日幸せと言ってもらえると周りの家族もどんなに幸せだろうね」と話していました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

昨年、知的障害施設で殺傷事件が起きた。犯人は、意思疎通ができない人間はこの世に必要ないと何の罪もない人間をあやめた。私は、とても憤りを感じた。一人一人に家族があり、人生があった。もちろん、犯人にも同じことが言えるだろう。私の母が言ったように皆、母親から生まれて来て命をいただく。その命を一生懸命生きて全うする。自分の人生は自分で決めるものだと思う。決して、他人に閉ざされることがあってはならないと思う。ダウン症の人は9割以上が幸せということは、与えられた命をとても豊かに生きている、そして周りの人々に支えられていることだと思う。人間は生きたくても病気や事故で去ってしまうこともある。命の重さは皆、平等であり何よりも重い。その命を幸せと思えるか不幸と思うかは、自分自身が決めることだと思った。他人から見て不幸に見えても自分が幸せと思えるならばそれでよいと思う。なぜなら、自分自身の命であり、大切な人生なのだから。